ねこ岳の怪

『まんが日本昔ばなし』「ねこ岳の怪」

あらすじ

昔、山梨県の山中にある猫岳(ねこがたけ)には、怪しい出来事が次々と起きていました。夜になると、山の頂上に巨大な猫の影が現れ、村人たちの家畜を襲っていたのです。

村人は恐怖に震え上がり、村の長老に相談しました。すると長老は、毎年村で開かれる祭りの日に、猫岳に大きな団子を供えれば怪しい出来事が治まるだろうと告げました。

展開

祭りの当日、村人たちは猫岳の頂上に巨大な団子を供えました。すると、巨大な猫の影は現れず、家畜の襲撃も止まりました。

しかし、ある年の祭りで、村人が誤って団子を小豆餅にして供えてしまいました。すると、巨大な猫の影が再び現れ、村人たちの家畜を襲い始めました。

村人たちは慌てて長老に相談すると、長老は「猫岳の怪は、団子が大好きだが、小豆餅が大嫌いなのだ」と説明しました。

村人たちはすぐに巨大な団子を作り、猫岳の頂上に供えました。すると、巨大な猫の影は消え去り、村に平和が戻りました。

解釈

「ねこ岳の怪」は、神仏への信仰や慣習を軽視すると災いが起きるという戒めの話です。また、たとえ神仏でも、食べ物に対する好みや嫌いがあるというユーモラスな要素も含まれています。

キャラクター

  • 村人たち: 猫岳の怪に恐怖する村人。
  • 長老: 村人に知恵を授ける賢者。
  • 巨大な猫の影: 猫岳の怪。団子が大好きだが、小豆餅が大嫌い。