『さるやの石』
あらすじ
むかしむかし、旅の猿まわしの善吉は、ある村で一匹の猿と出会い、一緒に旅をするようになります。しかし、その猿は化け猿で、善吉からお金をだまし取ってしまいます。善吉は怒って猿を追い出し、お金を取り返そうとしますが失敗します。
そこで、善吉は村人に助けを求め、化け猿を退治するための作戦を立てます。村人は猿の好物の柿の実を山に用意し、善吉は猿が出没するのを待ち構えます。すると、化け猿が現れて柿の実を食べ始めます。
善吉は合図で村人に石を投げつけさせます。見事に猿に命中し、猿は石に姿を変えられてしまいました。善吉はお金を手元に取り戻し、化け猿にだまされなくなったことを喜びます。
教訓
- 欲に目がくらんではいけない。
- 悪い行いには必ず報いがある。
- 困ったときにはお互いに助け合えばよい結果が得られる。
備考
- この話は、日本全国に伝わる昔話に基づいています。
- ‘さるやの石’という名称は、猿が石に変化したことに由来します。
- 一部のバージョンでは、猿が村人の家の庭から柿の実を盗もうとしたと言われています。
- この話は、日本の文化で猿がいたずら好きでずる賢いと見なされていることを反映しています。