『牛鬼淵』
あらすじ
ある村に、牛鬼が棲むといわれる牛鬼淵がありました。淵には、牛から人を誘い出す不思議な笛の音色が響き渡っていました。ある日、村長の息子・源太が淵の近くで笛の音を聞きました。好奇心に駆られた源太が淵をのぞくと、巨大な牛鬼が現れ、源太をさらっていってしまいました。
村民たちは源太を取り戻すため、牛鬼と対決することを決意します。村の若者・武助が立ち上がり、牛鬼の正体を暴くことに成功しました。牛鬼は実は、村の悪徳地主・勘兵衛が変身したものでした。勘兵衛は、源太を淵に誘い込み、牛鬼のふりをして村人を脅かしていたのです。
武助は勘兵衛の変装を暴いた後、牛鬼と壮絶な闘いを繰り広げました。武助は村人たちの応援を受け、見事牛鬼を退治しました。勘兵衛は悪事が暴かれ、村から追放されました。源太は無事に村へ帰還し、牛鬼淵の恐怖は消え去りました。
登場人物
- 源太:村長の息子で、牛鬼にさらわれる。
- 武助:村の若者で、牛鬼の正体を暴き、牛鬼を退治する。
- 牛鬼:牛鬼淵に棲むとされる妖怪。実は村の悪徳地主・勘兵衛が変身している。
- 勘兵衛:村の悪徳地主。牛鬼に変身して村人を脅かす。
- 村長:源太の父親で、村のリーダー。
テーマ
- 悪は必ず滅びる。
- 勇気と仲間の絆の大切さ。
その他
- この話は、奈良県川西町の民話をもとに作られています。
- 牛鬼は、日本の妖怪で、巨大な牛の姿をしていると言われています。
- この話は、1979年にまんが日本昔ばなしでアニメ化されました。